エリート上司と秘密の恋人契約
それは容姿も含めて女性にモテる要因となっている。

そんなモテモテの諸橋副課長が私と付き合いたいっていうのは、やっぱりただの気まぐれではないか?

1ヶ月という期限をつけるところもゲーム感覚で割り切った交際を求めているのかもしれない。

そうならば、深く考える必要はないかも。

たったの1ヶ月だ。

ちょっとしたレクレーションだと思えばいいかも。なかなかあそこまで完璧な人と付き合える機会はない。

ひとつの経験として付き合ってみるのは悪くないかもしれない。

たったの1ヶ月だし。


「星川さん」


「は、はい!」


パソコンの画面を見ながら、決意を固めたとき、声を掛けられて思わず立ち上がってしまった。

それに声を掛けてきたのは諸橋副課長。

突然立ち上がってしまったからか周囲から注目されてしまい、冷や汗が出そうになる。

どうしよう。


「クスッ。立たなくてもいいよ。今夜、よろしくね」


肩をぽんと叩いた諸橋副課長は、爽やかな笑顔を残し、フロアを出ていった。

あんな笑顔を見せられてときめかないわけがない。

私は胸に手を当てて、ストンと座った。
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