エリート上司と秘密の恋人契約
打ち合わせ後も主任に頼まれることが多く、気付いたら終業時間を30分過ぎていた。

もうこんな時間!

やばい!

待ち合わせ時間は7時。そして、今は6時15分。あと45分だけど、ここからホテルまで30分はかかる。

もう出ないとならない。

主任から頼まれた入力は終わったので、プリントアウトしてクリップで止め、付箋に一言書いて、主任のデスクに置く。

夕方出掛けて戻りは7時だと言っていた。


「美弥、なんか慌ててるわね?これから用事でもあるの?」


「はい。さやかさん、お先に失礼します」


「はーい。気をつけてねー」


詳しく説明している暇はない。メイクも直している暇もない。

とにかく遅れないようにと急いだ。

電車に乗り、メッセージを入れておこうとスマホを取り出すと和真から届いていた。

『今着いた。ロビーで待っている』とあり、電車が猛スピードで走らないかと焦る。

でも、焦っても仕方がないので『今、電車です。少し遅れそうです。すみません』と返信をした。
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