エリート上司と秘密の恋人契約
「遅れてごめんなさい」


ロビーでゆったりとした椅子に座っていた和真に頭を下げる。


「クスッ。大丈夫だよ。今、ちょうど7時だから遅れてはいない。それよりも疲れてない? 大丈夫?」


「え?」


私、もしかして相当ひどい顔になっているとか? 疲れていると心配されるほど?

思わず頬ニ手をやると和真がまた笑う。

笑われるほどひどいのかな?

しかし、私の不安をよそに和真は立ち上がって、着替え入りのカバンを持ってくれる。


「美味しいものを食べると疲れも飛ぶと思うよ。行こう」


カバンをフロントに預けてから、エレベーターに乗る。広いエレベーターには私たち二人しか乗っていなかった。


「今日はここに泊まるけど、いい?」


「はい」


「うん、ありがとう」


和真のお礼の言葉は何に対してだろう?

私はとんでもないことに了解してしまった?

大丈夫かな……。
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