エリート上司と秘密の恋人契約
目を開けると見たことのない天井が真上にあった。

ここはどこ?

私はどうしてここに?

このベッドはどこの?

そして、今は何時?


「あ、起きた? 気分はどう?」


声がしたほうに顔を向けると隣のベッドに和真が座っていた。


「え? ……かず、ま……あ、ああー! ごめんなさい!」


私は自分のしでかした失態を思い出して……といっても、デザートを目の前にして眠くなったというところまでしか記憶はない。

レストランにいたはずなのに、なぜベッドに?

でも、なんとなく想像できる。

きっと私はレストランで寝てしまった。そして、寝てる私を和真が運んでくれて、ベッドに寝かせてくれた。

あながち間違いではないと思うけど、想像だけでは足りない。

ふとベッドサイドの時計が視界に入り、ただいまの時刻を確認すると……11時。外はまだ暗いようだから、多分夜の11時。

二時間も寝ていたようだ。

とりあえず、朝になっていなくて良かったけど、初デートの食事中に寝るなんて、こんな女は他にいないだろう。
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