エリート上司と秘密の恋人契約
眠りが深いのかその後、触っても目を覚まさなかった。私は調子に乗って、触り続ける。

そう、何度もただ触っていたはず……


「美弥、美弥」


「ん……」


「そろそろ起きて」


「ん、まだ……」


「起きないと襲うよ」


襲う? 誰が?

あれ? 今の声って……


「あ! え? キャッ、和真!」


目覚めた私は昨夜ホテルに泊まったことを思い出す。そして、和真を触っていたことも思い出す。

だけど、意識がまた途中から消えていた。

今、私はベッドの中にいる。ベッドの上に座っていたはずなのに。

なんで和真の隣に寝ているの?


「クスッ。夜中になんか重くて目が覚めたら、美弥が覆い被さっているからビックリしたよ。俺、襲われていた?」


「あ、ううん! 違う! 眠れなくて、和真の顔を見ていて……あの……いつの間にか寝ちゃったのかな?」


さすがに頬を触っていたとは言えない。それにしても本当に私はバカだ。そのまま寝てしまうなんて。
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