エリート上司と秘密の恋人契約
私の重さで和真が起きてしまうとは、なんて迷惑なことをしてしまったのだろう。昨夜から失敗続きだ。


「ごめんね。先に寝ちゃって」


「ううん、私こそごめんなさい。上で寝ちゃうなんて重かったよね?」


それに、上で寝ていた私を中まで運んでくれたに違いない。重ね重ね申し訳ない気持ちだ。


「大丈夫だよ。こうやって、隣で寝れて良かったし。さあ、起きようか。……チュ」


「え?……あの!」


先に体を起こした和真は私の頬にキスを落としてベッドから出た。

不意打ちのキスにビックリだ。さりげなく何をするの……私はキスされた頬を軽く押さえて、和真を見る。


「クスッ。着替えようよ」


「はい……」


笑う和真を見て、私は頬を赤くした。頬のキスにもドキッとしたけど、楽しそうに笑う顔が眩しくてドキドキする。

変だな。

和真には恋愛感情を抱いていないのにドキドキするなんて、おかしい。

このシチュエーションがヤバイのかもしれない。

何も起こらなかった夜だったとしても、イケメンな恋人と迎える朝というシーンは刺激的過ぎる。
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