エリート上司と秘密の恋人契約
「美弥? 急いで」


「はい!」


和真に見惚れてボーッとしている場合ではない。私は着替えを持って、洗面室へ急ぐ。先に顔を洗った和真と入れ替わりに入った。

着替えて、メイクをする。

うん、今日はクマが出来ていない。顔色も良い。

メイクを終えたあと、両手で頬を軽く叩いて気合いを入れる。

今日は何も失敗をしませんように。


ホテルの地下駐車場に止めてあった和真の車に乗り込んで、テーマパークへと向かった。


「もう混んでいるかなー」


「そうかもしれないな」


時間を確認するとすでにオープン時間を過ぎていた。テーマパークの朝は早い。混雑しているだろうと予想出来る。

しかし、焦っても仕方がない。和真は制限速度を守って、軽快に車を走らせた。


「わあ、やっぱりもういっぱいいる」


「そうだね。はぐれないようにしてね」


和真に手を握られ、また心臓が跳ねる。本日、私の心臓は持つだろうか。
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