エリート上司と秘密の恋人契約
なるほど、こういう場所を選ぶとはすごい。

私たちはカウンター席に並んで座った。回らないお寿司を食べるのは何年振りだろう。それにメニューはあるものの値段が書いてない。私は緊張から身体を強張らせた、

だって、ショーケースに並んでいるものがみんな高そうなんだもの。美味しそうでもあるけれど。


「あの、マグロをお願いします」


「うん。すいません、中トロを二つください」


赤身でいいと思っていたのに、和真は中トロを頼んだ。こんなところの中トロって、いくらするの?

値段の分からないお寿司が目の前で握られる。見るからに高そう。でも、美味しそう。


「ん! おいしい」


「うん。うまいな」


口の中でとろけるマグロは本当に美味しくて、感動した。やっぱり回転寿司とはネタが違う。

その後もいくつか食べたいものを言い、和真がオーダーしてくれた。和真の食べたいものも私のところに同じように置かれ、二人で全く同じものを味わった。
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