声が聞きたくて


内見も終わり、一条さんに私のマンションまで送ってもらった


引っ越す前に、私の部屋を見たいという
一条さんと真純さん。


一条さんは、現実をみたいとのこと
真純さんは、ただの興味本位だろう


一条さんの車を来客用スペースに停め
私たちはマンションへ入る



……っ。私は足を止めた
誰か……いる。
また後ろから視線を感じた


「矢沢さん……そのまま進んで」


小さい声で一条さんが私に伝えてきた
真純さんを見れば、気がついてない様子
けど一条さんは気がついた

やはり私の勘違いじゃない
引越しを早めた方がいいかもしれない


オートロックを解除し中へ入る


「矢沢さん、いつから?」


私はメモ紙を出し、一条さんに伝えた


【半年前から】


そんなに前から?
何かされたとかはないの?


一条さんの問いに首を振る
真純さんは私たちの言葉を聞いているだけで、理解はしていないようだ
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