声が聞きたくて
「あれ……もしかして知らない?」
一条さんの言葉に首を傾げる
「……いや、社長って、雅人さんだから」
…………はっ?
驚いて雅人さんを見てしまった
雅人さんが……社長?
いや、だって……雅人さんは
劉牙組の若頭であって……
あれ?
それが違うの?
もー、わからない
頭を抱えてしまうくらい混乱していた
「一条」
雅人さんの言葉で一条さんは
部屋を出て行ってしまった
雅人さんは私を抱き寄せ
大丈夫、大丈夫と背中を摩る
「俺はヤクザだけど、社長業もやってる。やりたい物はやる、欲しい物は手に入れる……悪かったな、ヤクザってのを隠してて……」
私は首を横に振る
そんなこと、どうでもいいんだ
私が出逢ったのは、雅人さんだから。