声が聞きたくて


「いいんだぞ、俺は1日あずさとベットで過ごしても……」


雅人さんは普通に言う
いやらしくも、嫌味もなく
だから、それでもいいかな?と思えてしまう


『寝てて、シャワー浴びてくるから』


そう言ってベットから出る
雅人さんは何も言わず、
私をただ見ていただけだった


雅人さんは何もしない
私にそんな感情がないからだ


わかっている。


一瞬でも、雅人さんならって
考えた自分が恥ずかしい



シャワーで流せる汚れと
流せない汚れ。

いつか流せるだろうか……
また無意味な涙が頬を伝う
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