声が聞きたくて


『まさ……』


名前を呼ぼうとしたけど
唇は塞がれ、いつも見たいに
すぐ離されると思っていたけど
噛み付くようなキスを浴び
息をするのも難しい


一度離れた唇

何が何だかさっぱりわからない
ぐちゃぐちゃな気持ち
それを表していたのか
私の目には涙がたまっている



「俺に溺れろ」


溺れろ?
溺れたら死んじゃう


溺れたら、助けてくれるの?
そんな呑気なことを考えていたら
また唇が塞がれた


それが、さっきとは違くて
優しく、なぞるように……ゆっくり
私の唇を味わっているみたいなキス
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