声が聞きたくて


「俺だけのあずさ」


そう言って唇から下へとキスが動き出す
あの忌まわしい記憶とは違い
優しくて、触れられる全てが熱い



『……あっ…』



着ていた部屋着の上も
あれよあれよと脱がされ
その間も身体中にキスを落とす雅人さん


声にならない声で何度も鳴く
自分の身体がどれだけ敏感なのか
今、初めて知った


やっとキスを止めてくれたと思ったら
私は下着姿だった


いつ、下を脱がしたんだ?
っていうか、雅人さん……シャツ脱いでる



いままで、お風呂上りに遠目からしか
見たことなかった雅人さんの身体


程よく筋肉が付いていて
私が苦手なムキムキではない
腕の血管が浮き上がっていて
それがたまらないくらい…好きだ


私は血管フェチではない

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