声が聞きたくて
その日の夕方
珍しくインターホンが鳴った
モニターを見れば
雅人さんではなく……逞さん
何かあったのかと思ったけど
「若の忘れ物を取りに来ただけです」
冷たく無表情で言われた
逞さんを通して、私はリビングにずっといた
関わりたくなくて
知らない顔をしていた
パタンと、雅人さんの書斎から出てきた逞さんはスタスタと歩き始めた
帰る……よかった
そう思った瞬間
「いつまで若につきまとうんですか?」
逞さんの言葉は私が今まで聞いた中で
一番と言っていいほど冷たい