声が聞きたくて


「……逞が失礼なことをしたね」


その言葉に何も返せなかった
優也さんは知っているんだ


なら、雅人さんも?
けど、聞けるわけがない



「毎日、眺めてるよ」


何も話さない私に
優也さんは独り言のように話しだす


「大切な人と出逢った時の花だそうだ、白いバラに紫……だったかな?珍しいバラを欠かさず事務所なり部屋なりに置いて……」

「それで……保ってるようなもんかな。一時は荒れに荒れてね……今はだいぶ落ち着いたけどね。」


「大切な人が送ってくれたメールを何度も眺めてるよ。写真とか無いんだろうな……俺はあまり組の仕事に駆り出されないけど……逞は参ってるようだ」



優也さんの話に驚いてしまう
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