声が聞きたくて
雅人さんはニヤッと笑った
何? 私がこんなに痛がってるのに
そんなに楽しい?
若干の怒りを覚えた
……が、雅人さんは指でソレに触れ
私に指を見せてくれた
『……へ?……血?』
なんで!?
私は初めてじゃないよ?
なのに、なんで?
初めて……
考えていると
一つの疑問が浮かび上がった
それと同時に、過去に刑事に言われた一言を思い出した
「貴方は綺麗だから大丈夫」
女の刑事さんだった
私は慰めで言ってくれたんだと思っていたから、間に受けなかった。