声が聞きたくて


『雅人さん……私、もしかして……』



そう言うと、雅人さんは
ちゅっ、とキスをする



「言っただろ?あずさの初めて、もらうって……いい?」



ああ……だめ。
やっぱりこの人とは離れられない


『……痛い……よね?』


そう言いながらも
雅人さんの首に腕を回す



「まあ……それなりに」


そう言って私を抱きしめながら
私を倒してくる雅人さん


「けど……やめられないよ?」



いたずらっ子みたいな顔をして
私の唇を何度も塞いでいく


やめないで……


なんとか言えた?
伝わったかな?


伝わってると……いいな。




Fin
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