声が聞きたくて
伝えようと思い、ポケットに手を入れるが今日に限ってメモ紙もペンもない
「ん?……あー…家族と食う?」
私はそれに首を振る
「友達?」
それも違う
「……男?」
そう言われて全力で首を振った
クククッと笑われて
「もしかして、まだ仕事とか?」
そう言われて縦に首を振る
「ふーん、大変だな」
そう言ってレジにカゴを置いた
そして何事もないように
彼は自分の財布を出していた
私は急いで彼の腕を引っ張る
「ん?なんだ?」
これは私の買い物であって
払ってもらうなんて、めっそうもない!
私が払うという、自分に指を指すが
「あ?頑張ってる褒美、気にするな」
そう言って彼は店員の方を向き
「セブンスター2つ」
と、自分用なんだろうかタバコを買っていた