声が聞きたくて


社長が来てから
私のペースも乱れた


打ち上げが終わる頃には
心地よい酔いだった

フラフラとはしない
ちょっと顔が赤いくらい


「矢沢さん、帰れる?結構飲んでたけど」


心配そうに秋庭さんが私を見る


うん、と頷いたけど
秋庭さんはなかなか私の前から離れようとしない


んー……なんだろ
この感じ。


「あ、あのさ、矢沢さんっ」


何だろうと秋庭さんを見たら
秋庭さんの横……
かなり離れているけど
数人の男の人の中に彼がいた


私は秋庭さんのことも忘れ
彼を目で追っていた
< 74 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop