声が聞きたくて


「いつだったかな……多分、劉生会のパーティーの後じゃなかったかな?あの薔薇が欲しいってくる人がいるの」


あの薔薇を?


「それがさ、アレンジの時もあれば薔薇だけの時もあってさ、しかもいつも違う人が買いに来るんだよね、まぁ……必ず買いに来てくれるから、無駄にはしないからいいんだけど」


一瞬、雅人さんかと思ったけど
違ったんだ……と少し残念だった


「配達しましょうか?って言ったんだけど、必要ないって……」


そうなんだ……
『新規かと思った』


そうつぶやいていたら

「私もそう願ったわ」


驚いて私は三代店長を見た


「ふふっ、私もね……社長みたいに矢沢さんと話したいなって……」


……えっ。
思っても見ない言葉に黙ってしまう
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