小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「……」

「ん?」


気がつくと、歩みが止まり、私の数歩後ろで立ち尽くす梶山君。
あ、もしかしてリバース?道のはじっこに連れていかなくちゃ……と近づいてみる。


「いいこと考えました」

絶対いいことじゃない気がする、と思いつつ、真顔の梶山君を仰ぎ見る。


「なに?はだかでタクシー捕まえるとかやめてね」


「……結婚しましょう、すみれさん」


……今、なんて言いました?

な、何この人、大丈夫?返す言葉もなく立ち尽くす私。


「やっぱり、付き合いましょう、すみれさん」


「……」

こういうたちの悪い酔っ払いはスルーが一番。


「じゃあやっぱり、エッチしましょう、すみれさん」


「……」

もしかして。酔ったら誰とでも寝るような、貞操観念のゆるーい人だと思われた?だとしたら、こんな話を相談したのはやっぱり間違いだったんだ。
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