小悪魔な彼の想定外な甘い策略
ほら帰るよ、と梶山君を引っ張るようにお店を出て時計を見れば、深夜一時。


タクシーを拾おうと、広い国道沿いをふらふらと歩く私達。


「ねぇ、大丈夫?」


「大丈夫です、しらふです!」


んなわけあるか、と思いながら隣を歩く。


背が高くって、イケメンで。サービス精神旺盛で、話も上手で。どうやら頭もよくて。女の子大好きだけど、ちゃんと恋人を大切にしていて。
……中々凄い人なんだな、梶山君。

まぁね、蓮田さんの方が素敵だけどね、もちろん。


「……捕まらないねー、タクシー」


酔っ払って道端で眠られては困るので、ちょこちょこ話しかける。

「ですねー。すみれさん、酔ってますか?」


「いや、私はほぼしらふだけど」


「俺もです、いぇーい!」


『いぇーい!』の時点で君はしらふではない。
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