小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「俺と付き合っている、ってことにしましょう。同じ職場の爽やかカップル!」


キラキラと眩しいくらいの笑顔で言い放っておりますが、なんだそれ。


「まさか、それが……」


「そうです、俺の名案、名付けてトナシバ作戦です!」


私のテンションなどお構いなしに、楽しそうな梶山君。


「……トナシバ?」


「隣の芝生は青い!!ここ、テストに出ますよ!」


……出ませんよ。



「それさー、無理だと思うんだけど……」


身体を引き離したものの、最初よりは随分近い位置で梶山君が憤慨したように言う。


「なんでですか?!」


「私と梶山君が付き合ってる、なんて蓮田さんにしたらどうでもいい情報だし、第一私達カップルに見えるわけないじゃん!」


なるべく距離を開けるように身体を離しながら一気に畳み掛ける。


勢いをつけないと、完全に負けそうだし。
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