小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「……え、見えますよ?フツーに。あ、なにそれともすみれさんって、まさかのゴリゴリペアルック派ですか?……まー俺も物によりますけど、やったとしても然り気無く、派かなぁ」


「なんでそうなるの……ペアルック、私だって嫌だよ!何て言うか……」


もご、と口の中で言い淀む。
基本的に梶山君は、能天気だ。私とは人種が違う気がする。
気がつかないんだろうか。


「なんですか?」


フワッと良い香りがする。梶山君に香水のイメージなんて無かったし、仕事中も気がつかなかったけど……いつもつけてるのかな?
なんて、鼻をくんくんしている場合ではない。


「梶山君は、一般的にイケメンじゃん、背も高いし、モテまくってるし……私なんて5歳も歳上のアラサーだし、なんか最近浮腫んでるし……」


自分で説明していて惨めになるよ。
そんな奴があの素敵な蓮田さんを好きだとか、何言ってんだ、なんて気分になってくる。


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