小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「私のためにやってくれるのはありがたいんだけど、例えば、今から手を繋がなくてもいいというか……」


「すみれさん、この作戦、嫌ですか?」


嫌ですっていうか……折角だからやってみようかなという気持ちも、正直あるんだ。

ここまでやってみて駄目なら蓮田さんへの想いを断ち切ることも出来るだろうし。


駄目なら駄目で、なにか変わるわけじゃない。

長年付き合っていて別れたら、身体の一部をもがれるように辛いだろうけど、そもそも付き合ってもいない、アラサーの片想いだもん。


ちょっと、生活に張りがなくなるくらい。なんてことない。


色々と思いを巡らせてから、やっと返事をする。


「……梶山君の彼女に、迷惑がかからない、なら……頑張りたいです」


「じゃあ、大丈夫です!俺の彼女は心広いんで」


……そか。そういうもの?


「……じゃ、よろしくお願いします……」
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