小悪魔な彼の想定外な甘い策略
なんか、あんまり理解できないけれど。


梶山君レベルに、女の子に不自由しない人だと、人類皆兄弟っていうか、そんな感じに優しくなれるんだろうか。


大体、アラサーの私を″女の子″って呼ぶ辺りからも、手慣れた感じが伝わるもんね。


で、きっと、そうやって扱われた他の″女の子″と同じように、ほんのり嬉しい私がいて。


でも、待てよ。
彼女だったらイヤかも。こんなに、無差別に優しい人。


はた、と不安になる。


「ねぇ、梶山君……」


「はい?」


ごく自然に手を繋いだまま、笑顔を見せる梶山君。


「これってさ……無差別にこういうの、大丈夫?彼女、嫌がるんじゃない?偽物、だとしても自分の恋人がこうやって誰かと手を繋いで恋人ごっこをしてるとか……」


「あー…………」


繋いでいない、空いている左手でぽりぽりと頬の辺りを掻く。
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