小悪魔な彼の想定外な甘い策略


戻ってきた詩音さんに渡されたものは、ジップロックのようなビニールにパックされた私の靴下。
見覚えのある、コットンのもの。


「あ……りがとうございます」


きっと年下だと思うのに敬語になってしまうのは、にこにこしている詩音さんの素性が分からないから?
悪い人では無いのだと思う。

でも、後ろめたさからか、急に豹変されるかもしれない、という恐怖がある気がする。


「あたしね、真咲の彼女候補なんだけど……」


思わず息を飲む。
あんたは、なんなの?って言われる?そうしたら、なんて言えばいいんだろう。

梶山君に、蓮田さんの事を『彼氏候補』と言ったことがあったけど……あれは単に見栄を張ってしまっただけで。


「結局のところ、残るのはあたしかなあって思ってる」


「……蓮田さんが、その……ゲーム、なんて。他の子とエッチとかしちゃうの、嫌じゃないんですか?」
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