小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「これをね、夜中の2時にスクロールしまくる私の気持ちにもなってよね、中々ヘビーよ、マジで」


……おっしゃる通り。ごめんなさい!!


そして、改めて見てその支離滅裂ぶりにビビる。

こんなの、夜中に送られてきたらホラーだわ……ごめん、なっちゃん!!


昨日の夜中、思い詰めた友人から、こんなメールを送りつけられ、引きもせずに駆けつけてくれるなっちゃんのアツい友情に感謝。


「うう、ありがとう。このご恩はいつか必ず……!!」


はいはい、と私の話を聞き流すなっちゃん。そんな男前なところも大好きよ。


「……で、結局。ホストにヤり逃げされたのね?あんたは。で、傷ついた心を梶山君で癒す、と」


鳥軟骨の唐揚げにぎゅうぎゅうとレモンを絞りながらなっちゃんが、呆れたように言う。


「いや、うーん、とりあえずホストじゃないし、なんて言うか……」
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