小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「……あれ」


私のデスクのところで止まった足音と共に低い声が響く。


何?誰?ちょっともう、無理!!!


ふわ、と膝掛けが身体から離れていく感覚があり、肩をとんとん、と叩かれる。

「…………」


頑なに目を閉じ、無反応を決め込む私。言わば『死んだふり』状態?


「……なにしてんすか、すみれさん」


机の下で目を閉じ、ぎゅっと小さく丸まっている私に降ってきたのは、聞き慣れた声。


どうやら空き巣ではない、と恐る恐る目を開くと、そこにいたのは

「かじや……まくん」


「何してんですか、そしてなにそのキョトン顔!」


わたしの膝掛けを手に,爆笑をしている梶山君がそこにいて。


「そっちこそ……なにしてんの?」


「机の下に潜り込んでた人がなに言ってるんですか、マジで」
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