小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「んじゃもう、いいじゃないっすか。好きなら、『酔って覚えてないんでもう一回しましょう』って言えば」


あまりの事に、言葉を失う。

そういうことじゃないんだってば。
ジェネレーションギャップ?
もって生まれた性格の違い?

「な、なんか違う……」


きゅう、と、もう一度生中をあおってから梶山君がきっぱりと言う。

「ヤったと仮定して。そいつの台詞が本当ならすみれさんは両思いだから大丈夫です。……もしも嘘だったら、そいつを俺は許さない」


……アツい。なんか、アツいぞ。梶山君だって女関係に関しては誉められたもんじゃないと思うんだけど(失礼)。


「そんな、あの、ありがとうね……大丈夫だよ、どうなったとしても私もいい大人だし」


「よくないっすよ!俺が、男運と酒癖が悪いすみれさんを守ります!!」

……いや、どうよそれ。嬉しいけど複雑。
フツー、守りますなんて言われたらどんな相手でもちょっときゅんとするところだけど、『酒癖悪い』が引っ掛かってしまって……。
< 97 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop