生神さまっ!
「…えっと、誰ですか」




「筒?筒は、筒だよ」




「…は?」




「筒はね、筒姫(つつひめ)。

夏の神様なの」





………えっと、
こうゆう時ってどうゆう反応をすればいいんだろう。誰か教えて。



…あ、ああすればいいのか。




「…ねぇ、なんで備え付けの電話持ってるの」



「見たら分からない?電話するんだよ今から」



「どこに?」



「それが迷ってるんだよな。

病院か警察か…ちょっと廚二病っぽい人がいるって言ったら病院だし、不法侵入者がいますって言うんな警察だし…」




「…筒のこと、信じてないの。

筒は、夏の神様なのに」




…いや、信じられる方がおかしいだろ。俺はそーゆーの信じないタイプなんだよ。



「…第一、神様なんて存在したら…

…なんで苦しむ奴らがこの世界にはたくさんいるんだよ。

神様なんかが存在するんなら…

全員を幸せにすればイイじゃん」




「……夏樹、信じてくれないの?」



「…いやまず俺の名前を知っているところが怖い」



「知ってるに決まってるの。

だって筒は、




夏樹の"おかあさん"みたいなものだから」





赤い髪がふっと揺れたと思うと…筒姫と名乗る目の前の女性は、右手で空中を横に切る。


その瞬間…強い、目眩。




「な、なんだ…これ……!!」



「"お迎え"に来たの。言ったでしょ。


夏樹は、死んじゃいけないの」




< 245 / 686 >

この作品をシェア

pagetop