生神さまっ!
体の内がふつふつと熱くなり、高揚するのを感じた。




赤髪の彼を少し苦しめることに成功したことに気付く。

…力の差は歴然…なんせ場数が違う。


けど私が有利なのは…彼等が何らかの理由で、私に本気を出さないからだった。




そして、その反面。
私は今までにない高揚感を得り…加えて体感したことのない力を扱えることに喜びを感じていた。




スライム状のものを腕から外すと、私は女の子の方を見る。

彼女はさっきからゲル状のものを操っている。
それに関する能力なのだろうか。




「……ねえ、」




私は…笑った。




「私は何色に見える?」



「……え?」




彼女の表情が止まったのを見てすぐに飛び出す。

そしてそのまま足で2回蹴り、一気に彼女に詰め寄った。


右手をうまく操作し、避けようとした彼女の腕に太もも辺りに手を伸ばす。



「っ、あっ…!!」


「…当たった」



ギリギリだと思ったけど。

彼女の動きやすいように加工されている着物の一部には切れ込みが入っており…その奥には、赤い液が垂れているのが見える。



そのまま体を捻り、後ろから飛んできた炎の玉を避ける。


…2対1、か。

けど…足を負傷してうまく動けない彼女がいるだけいい。



…そういえば、いつの間にか肩の痛みは消え去った。


まるで…この新しい力に食われたみたい。



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