あるワケないじゃん、そんな恋。
「私…菅野さんが洋ちゃんとのこと応援してくれるって言うから安心して勉強にも取り組めてたのに、ここにきてそれ覆されても困りますよっ!!もうずっと……本当に小学生くらいの頃から洋ちゃんのこと好きで……誰にも負けないくらい、ずっと、ずっと…想い続けてたのに………菅野さんみたいな人を、洋ちゃんがす、好き…とか………そんなの………そんなのヤダァ〜〜!!」


わぁ〜〜〜ん!!……って泣きだされてもさぁ……。



ヤダ…って言われても困るよ。

つーか、今、地味に私を下げたよねぇ……。



「あ、あのね、芹那ちゃん……」


確かに、バックヤードで羽田が抱きついてこようとしたから食い止めたよ。

無意識のうちに私が羽田に告ってたのも事実だし、その後、羽田から「好きだ」とも言われたよ。


でも、だからってすぐに恋が始まるワケじゃ無いじゃん!

思いを伝え合うって、ガキでも出来ることでしょ⁉︎


私は恋愛経験なんてゼロの女なんだから、ずっと羽田のこと好きだった…って言える芹那ちゃんの方がずっとイケてんだよ。

だから、泣いたり怒ったりする必要ないんだって!

私と羽田、まだ何も始まってないからぁ〜〜。



「とにかく落ち着いて。試験も近いことだし、ちょっと冷静になろ?今日聞いたことは忘れて、センター試験まっしぐらになろうよ……」

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