あるワケないじゃん、そんな恋。

「痛ぇ…」


唇を離して呟いた。



「は……?」


ぼぅ…としてる私には、何のことだかサッパリ。



「肉掴むな。痛ぇだろ…」



「えっ……?」



ゆっくり目を開けて羽田の視線の先を追う。

あろう事か私、羽田の肘の肉、摘んでて。


「早く離せよ。後が残る!」


「ご…ごめん!!」


パッと離したら、その手を羽田に握られて。



「俺のキスどうだった?気持ち良かったろ?」



恋愛処女だのガキだの散々人をこき下ろしてきたくせにそれ聞くの⁉︎


「サイテー。羽田はデリカシー無いから嫌いっ!早く仕事行って!夜まで口きかないっ!!」

「キャン!キャン!キャン!」


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