あるワケないじゃん、そんな恋。
「ーー二人とも……少し声落とせよ……」


仕様がないなぁ…とクマさんが割り込んできた。

この四つ巴、すっかりお馴染みになりつつあるけど…。



「羽田ちゃんが芹那ちゃんのことを心配するのは分かるよ。だからってそんな大声出して怒鳴る必要ないだろう?菅野ちゃんも新年から張り合わなくていいって。嬉しいのは分かるけど……」


「なっ……!誰が嬉しいなんて……!」


(少しもそんな顔してないでしょ~~!!)


反論しようとする勢いをバイト君に止められる。 

…もうっ!邪魔しないでよっ!!


「とにかく、この一件は片がついてるんだからヤイヤイ言うのはよそう。新年早々、皆嫌な気分で仕事したくないから」

「そ、そうだよ!皆仲良く、明るい職場作りを目指そう!」



ーー店長、悪ノリし過ぎですけどぉぉ…⁉︎



ムスッとしたまま羽田が黙る。
グスグスと泣く芹那ちゃんは私に託され、落ち着くまで奥で休んでおくよう言われた。



(あ~あ…新年早々から何してるんだろう……私…)


今年もろくな年になりそうにないなぁ。

特に羽田が絡むと余計にでも…だ。



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