クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「 陽世莉ちゃん、遠慮しないの!ほら、飲んで飲んで! 」

ニコニコ顔で織田君が私を見るので、私は仕方なくグラスを手に持った。

ビールを見ただけでげんなりしてしまう。

私はギュッと目をつぶり、勢いをつけてゴクゴクゴクっとイッキ飲みした。

「凄いね。 陽世莉ちゃん。もっといけるね 」

織田君がまた私のグラスにビールを注ごうとすると、真田さんが織田君の手を止めた。

「織田、駄目だよ。お酒はゆっくり楽しまないと。池野さん潰してお持ち帰りする気だよね?」

にっこり笑いながらも、真田さんが織田君に鋭い視線を向ける。

「ははっ、バレました?」

織田君が悪びれた様子もなく笑って舌を出す。すると、真田さんが織田君の頭を軽く叩いた。

「卑怯な手を使うんじゃないよ。池野さん、ビールの他に飲みたいものある?主役なんだから遠慮しないでね」

真田さんの言葉もあって、私はようやく自分の要望を伝える事が出来た。
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