クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
だから……織田がひよこの手にやすやすと触れるのが面白くなかった。

それを目にした途端、自分の中にどす黒い感情が湧いてきて、咄嗟にポスターで織田の頭を叩いた。

ポーカーフェイスを装ってはいたが、上司として織田に注意したんじゃない。

あれは……嫉妬にかられての行動だった。

俺にそんな感情があったなんて驚きだった。

何があっても動じない。それが俺の性格であり、俺の長所だったはず……。

だが、ひよこが関わると俺は自分が知らなかった自分を思い知る。

会社でも彼女を目で追っている自分がいる。

織田もそんな俺の感情に気づいたと思う。俺が織田を叩いた後もあいつの視線を感じた。

織田に俺との関係を匂わせるためにひよこに買った指輪。

指輪を見て真田は昨日の朝すかさず、俺に突っ込んできた。
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