クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
『気のせいだ』

『自分で気づいてない?朝比奈、織田が池野さんに絡むと凄い怖い顔してるよ』

『煩い』

ムッとして真田を睨むと、こいつは楽しげに微笑した。

『それは本気と解釈していいのかな?』

こいつは……本当にしつこいな。

深く溜め息をついて、俺は真田に無駄とは思いながらも釘を刺した。

『もう好きなように解釈すればいい。婚約者役の件は、誰にも言うなよ』

『どうしようかな?』

真田は企み顔で微笑むし、何かやるつもりだとは思ったが、まさか五十嵐に言うとは思わなかった。

真田が五十嵐に結婚の事を口にした時は一瞬焦ったが、なぜだろう。

今のこの状況を楽しんでいる自分がいる。

真田の言うように……フリではなくなっているのだろうか?
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