クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
このまま一人でずっといて、老後は仲のいい友人と老人ホームで暮らす。

それが、今の私のライフプランと言ったら佐藤さんは呆れるだろうか?

それから、佐藤さんに伝票の処理や旅費精算の等の業務を教えてもらうとあっという間にお昼になり、彼女は台風のため早めに帰宅することになった。

「池野さんも今日は電車止まるかも知れないし……早く帰るのよ」

「はい。佐藤さんは気をつけて帰って下さいね。足元滑りますから」

私は佐藤さんににこやかに手を振る。彼女の姿が見えなくなると、今朝コンビニで買ってきたサンドイッチを自席でつまみながら窓の外をボーッと眺める。

営業の人たちは出払っちゃったし、今は部屋には私ひとり。

雨足が強くなってきたし、佐藤さんは早く帰って正解だったと思う。

夕方はきっと駅も台風で混乱するだろうし、妊婦さんが出歩くには危険だ。
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