クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「襲われても文句は言えないぞ」

ポツリと呟くと、ひよこが「う~ん」と少し苦しそうに身じろぎする。

起きるかと思ったが、ひよこの目は閉じたままだった。

頬が熱いし、ひょっとして熱があるんだろうか?

顔を近づけて、ひよこの額に自分の額をそっと当てる。

「……やっぱり熱があるな」

ひよこから離れて、リビングの棚にある救急箱から体温計を取り出して彼女の熱を測る。

「三十七度五分」

……微熱だが、まだ上がるかもしれない。

「……喉……渇いた。お水……」

うわ言のようにひよこが呟いて、苦しそうに顔をしかめる。

体温計を横のテーブルの上に置きキッチンに移動して冷蔵庫からペットボトルの水を取り出すと、またリビングに戻りひよこに声をかける。

「ひよこ、水だ」
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