クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「はい。ありがとうございます」
ひよこは首をゆっくり縦に振ると、緊張した面持ちでソファーに腰を下ろし、マグを両手で持って口に運ぶ。
「適当にくつろいでていいから」
そう言い残して自分もシャワーを浴びにバスルームに向かう。
十五分程熱めのシャワーを浴びてリビングに戻ると、驚いた事にソファーの手持たれにもたれ掛かってひよこが寝ていた。
「俺を警戒してるかと思えば、俺の家でそんな無防備に寝て……。どこか抜けてるな」
呆れるように呟いて、しばしひよこの寝顔をじっと見つめる。
人形みたいに長いまつげ、赤く色づいた頬、綺麗なピンクのその唇。
身を屈めてひよこの頬に触れても彼女が目を覚ます様子はない。