先生と私
瞬間、クラスが静まり返った。
先生もチョークを持ったままポカンとこちらを見つめていた。
それでもわたしは続けた。
「人様のこと外部生外部生呼びやがってお前ら一体何様のつもりだよ!たまたま親のおかげでお受験出来ただけのくせに威張り散らしてるんじゃねえぞクソ野郎共が!」
どうして授業中にこんなことしてるんだろう。
自分でもわからなかった。
ただ、わたしは怒っていたのだ。
このクラスに。
友達だと思っていた人に。
ずっと怒ってたし、呆れていたのだ。
「誰かをいっしょになっていじめたりとか、そうすることでしかお前らは団結したりできないのかよ!
がっかりだよわたしは!
言っとくけど、外部生だからとかそんな理由でいちいち他人を差別してたら社会に出てからやっていけなくなるぞ!
自分と境遇が違っても、生まれた国とか肌の色とか違っても、全部理解して仲良く接するくらいの度量を持て!
いつからお前らは人を差別できるほど偉くなったんだよ!
誰にでも平等に接する心の広さを持ちやがれクソ共が!!」