こじらせ女子の恋愛事情
そうだ、海を舞台にした話もいいかも。

まだまとめてもすらいなかった書き下ろしの話を思い出した。

1度くらいは海が舞台の話を書いてみたいと思ったから、これを機会に書くのもいいかも知れない。

えーっと、話の方は…。

「浜崎さん?」

考えようとしたら、松坂くんに名前を呼ばれた。

彼と一緒に砂浜のうえを散歩していたことを思い出した。

「何か考えていました?」

そう聞いてきた松坂くんに、
「ううん、ちょっとぼんやりとしてだけだから」

私は首を横に振って答えた。

「そうですか。

休みなんですから、今日1日は余計なことを考えないでくださいね」

いや、考えざるをいけない用事があるんだけど。

松坂くんに言い返す代わりに、心の中で呟いた。
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