君の隣
拓実は微笑み、白衣のポケットに手を滑らせた。

 そこには、小さな小箱。

 渡す覚悟はできていた。

「俺が欲しいのは、“家族”だよ。

 子どもがいないと意味がないなんて思ってない。

 俺はただの一人の――理名自身を、好きになったんだ」

 手元で小箱をそっと開くと、指輪が光を反射する。

「理名。

 俺と――結婚してくれないか?」

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