恋がしたい。ただ恋がしたい。

あっ、まずい。また余計な事を考えちゃった!!


どうしよう、どうしよう……頭の中はそればっかりで、気持ちばかりが焦ってしまう。



「…えっと、えっと………もう中途…半端な事は…」


もう言葉が続かない。

頭の中は真っ白で、喉の奥が熱く、苦しい。ドクドクと脈打つ心臓の鼓動が、どんどん早くなっていく。



「…その前だよ!もー!!…わざと?!わざと言ってるでしょ?…って……え、えっ?!」


裕介くんが急に驚いた表情になった。


目を見開いたその顔が、何故かあっという間にぼやけていく。


気がついたら、私の両目から涙が溢れ落ちていた。


頬を流れた雫が、正座をしたまま膝の上で握りしめていた両手にポタポタと滴り落ちていく。


「……ごめんなさい。」


「ちょ、ちょっと待ってよ!別に責めてる訳じゃ無いから、謝らないで。」


「でも……私、自分の事ばっかりで…」


裕介くんは…私の為に駆けつけてくれたのに…。


好きな人が、何か大切な事を伝えてくれたのに分からないなんて…。情けなくって消えてしまいたい。
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