恋がしたい。ただ恋がしたい。
……ん?今、最後にサラッと、とんでもない事言ってなかった??
「私……隙なんて……。」
思わずモゴモゴと言い訳をしようとすると、
「今の会話で気になった所が、そこ?相変わらず、香織ちゃんは鈍感だよね。」
とバッサリと切られてしまった。
「ほんと、心配だなあ。もうアイツに絶対『崎ちゃん』なんて呼ばせないでね。……あ、でも崎ちゃんじゃ無くなるし、もういっか。」
「…………は?」
「え?だって、結婚したら名字変わるでしょ?それとも、職場だと旧姓で通したいの?」
「…………ぅえええええええっ?!」
「人が真剣に将来の話をしてるのに、なんて声出すかなー。」
「なんて、っ……てっ、普通驚くでしょ!!……何で……こんな……よりによって……」
普通、こんなにサラッとプロポーズも無しに結婚後の話をする?!
しかも……ここ、まだ大村家のマンションの駐車場なんですけど!!
「……私達……付き合ったばっかりだよ?」
「そうだけどさ。友達としてなら、もう何年も付き合ってきてるでしょ?好きなものも、趣味も、食べ物の好みも、ほとんど知ってるよね。だから同居した時に、何年も一緒に暮らしたみたいに違和感も無かったし。それは香織ちゃんも感じてたよね?」
「確かに……そうだけど。」