恋がしたい。ただ恋がしたい。
……これは、間違いなく嫉妬だな。うん。
純くんなのか、木村くんなのか、それとも小山に対しての嫉妬なのか……
ちょっとだけ拗ねてる腹黒王子には、素直に甘えて謝るのが一番だっていうのは分かっている。
……分かってるけど、私には『素直』になる事も、『甘える』事も、まだまだハードルが高いんだ。
いつもだと恥ずかしさが先に立っちゃうんだけど、今日は頑張って甘えてみよう。
「……裕介くん。純くんの家に行くことを内緒にしててごめんね。迎えに来てくれてありがとう。ケーキ、二人で食べようね。」
「……相性は……しばらく確めて無かったから…………確かめたい、な。」
……だんだんと小声にはなってしまったけど、ちゃんと伝えられたと思う。
「はい、よくできました。……たまに甘えられちゃうと、凄い破壊力なんだよなぁ。ほんと、運転中は手が出せないから勘弁して欲しいんだけど。」
顔を赤くしながらも、嬉しそうに笑う裕介くんにつられて頬が熱くなる。
裕介くんが、好き。
甘くて切ない気持ちが溢れて、胸がいっぱいになっていく。