君に熱視線゚


苗は晴樹の前に、ベッド用のテーブルを取り付けると小さめの三段重ねのお重箱をパカパカッと広げて並べた


「…これ‥‥全部作ったのか?」


晴樹は弁当を眺め聞いた


「もちろん、早起きしたんだよ!
ほらっ!兄さんの大好きな玉子焼きも二種類作ったんだよっ
甘めのだし巻きと塩味!!」


苗は晴樹に説明しながら箸を差し出し、自分もベッドの傍に腰掛けた


晴樹は呆然としたまま箸を動かさない‥

「あれ?玉子焼き好きじゃなかった!?
大ちゃんのを盗むくらいだから大好物だと思ったんだけど‥‥」


「いゃ‥‥‥
これ、全部大好物…

あったんだ‥
俺の分も‥‥///‥」


‥なんだ‥‥‥あったんだ‥‥


晴樹の苛立ちはいつの間にか消え、痛かった胸は違う疼きにかわっていく


何だか胸がきゅぅっと締め付けられ鼓動が早まる。



‥なんかすげー苦しい‥

///‥


顔が微妙に熱を持つ。晴樹は隣で弁当を頬張る苗を見つめていた…


「?‥食べないの?
やっぱり食欲ない?」

箸を握ったまま自分を見ている晴樹に気づき苗は言った

「いゃ‥‥食べるよ‥」


晴樹は玉子焼きに手を伸ばした。
‥だが、玉子焼きが上手く掴めない

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