君に熱視線゚


苗は口をモグモクと動かし我が家の愚痴を語り続ける。

「ぐずるし我が儘いうし、甘えるしさぁ‥それに比べたら兄さんなんて可愛いもんだよ!!」


──……俺は小学生の三つ子とおんなじ扱いされてたわけか!?


そぅ‥苗は弟達のお陰で気分屋の男の扱いには慣れていた。
従って晴樹の今までの行動言動は何ひとつ気にしちゃいない‥

というか…聞いちゃいなかった──
これが、ちまたで今話題の“鈍感力” ってぇやつである‥


晴樹は弁当をつつき自分の口と交互にオカズを運ぶ苗を見つめる


苗は自分の口にちっこい
ミートボールを運び晴樹にはエビフライを差し出していた


「苗…」

「ん、なに?」


「そっちの方が旨そっ‥」

晴樹は言うなり苗の首に手を回しグィッと引き寄せた──




「──!っ‥ンフ‥‥!!

‥ムグッ‥‥ぅ‥」




クチュリと何かが絡み合う…



‥ゆっくりと唇を苗の口から離す。吐き出されたお互いの吐息がまざり合い、生温かい空気を肌で感じる。

晴樹は苗の唇にはみだしたソースをペロッと舐めた‥



「やっぱり、こっちのが旨い‥」


晴樹はそういいながら熱をもつ瞳で苗を見つめてくる‥‥

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