君に熱視線゚


「ねぇ由美‥‥ちゃんと携番聞いた?」


苗は由美にコソッと確認した

「無理よ‥緊張してそんなの聞けない。隣に居るだけでいっぱいいっぱいだったんだもん…それに、何だか機嫌悪そうだったしさ‥‥」


「‥‥ん~たしかに
そうかも‥‥‥」


そんな話しをしているうちに車は田中家に到着してしまった‥


ガンッガンガンッガラッ―


相変わらず建て付けの悪い玄関の扉を苗は叩きながら開ける‥‥‥
土曜日で早めに帰って来ていた三つ子が出迎えてくれた


「由美姉ちゃん!」


由美を見て三つ子のウチの一人、海(かい)が叫ぶ…
由美は海のお気に入りだった‥‥‥

「じゃ、狭いけど上がって!!」

皆を居間に通し苗はお好みの準備をする‥


夏目は畳みにアグラをかき部屋を眺めた‥‥‥

‥田舎のばぁちゃん家みたいだ‥‥‥


そして、奇妙な視線に気づく‥


「──…っ!?」

襖(ふすま)で仕切られた部屋の奥から直角に曲がった婆ちゃんがコチラの様子を伺っていた。


婆ちゃんから目を離せないでいると、何者かに肩を叩かれた‥振り向いた瞬間、人差し指でほっぺをぷにっと刺される…

「……──」

三つ子の一人、陸だった。
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